カクヨムは図書館だ

 カクヨムという場を何に例えるか? それは人それぞれだと思いますが、私は「二十四時間営業の巨大な図書館」だと考えています。

 図書館は、無料で利用することができます。どの作品を手に取ろうと、料金が発生することはありません。出だしだけ読んでダメだと思ったらすぐ戻すも良し。腰を据えてゆっくり読むも良し。よっぽど気に入れば、サポーターになって金銭的に応援することもできます。

 新着の本が入れば、「新しく入った本」の棚はありますが、数分ごとに入れ替えられてしまいます。正直、ここから自分の本を手に取ってもらうことは難しいです。

 同じく、「完結した本」も同様です。本棚が狭く、すぐに移り変わってしまいます。

 そこで活用できるのが、自主企画です。「~の本棚」と題してある自主企画も多くありますが、まさしくその通りです。私も現在、こんな本棚を作っています。


男女バディものの本棚

https://kakuyomu.jp/user_events/16817330661596235614


 本棚を作った本人が見にくることもありますし、同じ本棚に本を置いた者同士が読み合うこともあります。自主企画は積極的に参加するべきです。私も企画の趣旨に合う本を置いたところ、古い作品なのに閲覧数が伸びたことがありました。

 さて、そんなカクヨムという図書館ですが、一番目立つのは「注目の作品」や「ランキング」です。その本棚に置いてもらうためには星が欠かせません。では、星をどう獲得すればいいのか? それは私の創作論では触れません。他に多数の有益な創作論が存在しますので。

 そして、私はどういう感覚で本棚に本を置くのかというと……。

 隅っこの方の、手に取りにくいところにそっと置きます。つまり、流行を重視していないということです。例えば、現代ドラマを書くなら今はVtuberもの一択ですが、全く無視して好き勝手に書いています。

 タグはつけてありますので、検索からわざわざ探して手に取る人がいることを期待はしています。また、自主企画の本棚に置いてみることもしてみます。

 私には、こんな記憶があるんです。学校の図書館で、まだ誰も借りていないような本を見つけて、それを一人で楽しむこと。こんな本を知っているのは自分だけだろうなぁと悦に入ること。

 私は、私の作品を、万人受けすると思って書いていません。一部の層に刺さればそれで結構。それに、カクヨムという巨大な図書館に自分の作品を無料で置かせてもらっていること自体に感謝しています。

 あなたは、カクヨムをどのように利用しますか? やはり、書籍化を狙ってトップランカーに入りたいですか? それとも私のように、ひっそりと楽しみますか?

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