第4話窓の下には

最近私は一人暮らしをはじめた。


家事は大変だが、一人暮らしは自由気まま。


私は独り身を存分に楽しんでいたんだ。


そんなある日、私はなんとなく窓の外を眺めていた。


家と家が並んだ平凡な景色。


ふと下を見ると道路の真ん中に、リュックが置いてある。


「なんだあれ、、、」


そのリュックを見つめていると中から

手足が出てきた。


バタバタと無数の手足が出てくる。


その手足が私を見つめている気がした。


異常な状況に私は急いでカーテンを閉めた。


そのとき ドン! ドン!

窓の外から音が。


恐怖と好奇心の間、私は好奇心に負け

カーテンの隙間から外を覗いてみた。


その音の正体は、リュックから出てきた手が別の手足を私の部屋の窓に投げつけている音だった。


私は部屋の布団にくるまり、じっと恐怖に耐えるのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る