第26話 夏に思いを馳せる優子。

私は我慢しました。

我慢をしたんです!!


なのに‥‥なのに‥なのに!

玲ちゃんには私がいるのに、あんな子に助けられちゃって!!


(‥‥これは、罰が必要でしょうか?)


玲ちゃんには、

私を最初に求めて欲しい。

私を最も頼りにして欲しい。

私に最大限の愛を伝えて欲しい。

私はこれだけしか求めていない。


これは、私の我儘なんかじゃない。

だって、私達はお互いを1番に愛しているんだもん!

それは、玲ちゃんとずっと、ずっと、一緒にいた私が1番分かっています。



だからこそ、私は不満なんです!

今、玲ちゃんの目には、私以外が映ることが多すぎる。


友達や先生は仕方ないかもしれませんが、

正とかいう、クズ!は本当に意味が分からない!!

あいつのせいで、玲ちゃんに勘違いをさせてしまった‥‥!!


‥‥おっと、話が脱線しましたが、私が1番、邪魔に感じるのは、玲ちゃんの『両親』です。



玲ちゃんは本当に2人の離婚を止めようとしています。


私はさっさと離婚してくれた方が楽で良いんですが、玲ちゃんは優しいから、あんなズタズタの両親でも許してしまう。


だけれども、あれは、とても歪な関係です。

だって、あの夫婦はお互いを『求めて』いません。



玲ちゃんを愛している私には分かる。

私には劣るけれども、2人とも、相当玲ちゃんのことを大切にしようとしている。


(でも、それだけ。浮気でお互いへの気持ちがどこかに彷徨っている。)


こんな事、考えるだけでも嫌だけれど‥‥。

もし、玲ちゃんがいなくなれば、あの関係がすぐに崩壊してしまう‥‥。

だから、あんな2人に玲ちゃんを任せられない。



——そうだ、良いこと思いついた!


夏休みの間にこの事を玲ちゃんに、よく分かってもらおう!

そうすれば、玲ちゃんと過ごせるし、

時間はかかると思いますが、『一緒に』暮らすことも可能になります!!



(すぐに行動しましょう。)













次回からちょっと時期外れの夏休みに入ります。今回もコメントなどを頂けると幸いです!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る