(252)ズブズブ

 仕事で車を運転中、ユーチューブの国会中継を聞いている事が多い僕なのだが、最近は自民党の裏金問題の追求みたいなのが多いみたいだな。


 そんな中で、文部科学大臣が統一教会と「ズブズブの関係」だと、不信任決議案を読み上げる野党議員の演説があった。


 何となく「深い関係」を表現しようとして「ズブズブの関係」と言っていたのだろうが、そもそも「ズブズブ」って、どういう状態の事なんだろうな。


 何となく擬音だろうと想像出来る「ズブズブ」な訳だが、この擬音を発する状況を想像するに、恐らくは「底なし沼に沈んでいく時」みたいな状況ではないかと思う訳だ。


 つまり、「ズブズブの関係」とは「沼にハマって抜けられない関係」という事か。


 なるほど。


 政策提言書に署名をしたとか何とか言っていたが、それで「沼から抜けられない関係」と表現する程に深い関係だというのは無理がある様にも思えるな。


 では、「ずぶ濡れ」という時の「ずぶずぶに濡れた状態」を想像してみるとどうだろうか。


「ズブズブの関係」というのが「お互いにずぶ濡れな関係」という事になる訳だが…


 …これはどういう状態だ?


 大雨で傘をさしてもどうにもならない状態で、気付いた時にはお互いにずぶ濡れな状態みたいな感じか?


 だとすると、「国民から止まない雨の様に苦言を浴びせられてずぶ濡れになった状態」と捉えれば、何となく納得出来そうではあるな。


 ふむ。


 どういう状態を指して野党議員が「ズブズブの関係」と表現したのかは分からないが、ともかく「解釈が色々出来る言葉」で表現するのは止めた方がいい気がするな。


 だって、「そんな関係ではありません」と返答されたら、「どういう解釈をしたのか」を再度問わないとならなくなるじゃない?


 そんな面倒な事に時間を割くよりも、

「どんな関係だったか知らないが、ともかく統一教会を解散させて、被害者が平均的な暮らしを取り戻せる様に動け!」

 と一喝して行動させて方がいい気がするのは僕だけなのかしらね。


 こんな僕が「ズブズブって何だ?」みたいな事を考えずに済む様な国会質疑を、僕は見たいと思うんだよな。


 そんな事を考えている雨の日の昼下がり。


 日本の未来を何とかしなきゃと、そんな事を思う今日の僕なのであります。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る