ことばの悦楽

（217）平常運転

　1月9日になり、社会は平常運転になった様に見える。

　少なくとも東京は平常運転だ。

　しかしテレビやネットのニュースは能登地方の震災関連と、羽田空港の事故検証の報道ばかりだ。

　かと思えばダウンタウンの松本人志が芸能活動を自粛するとかのニュースが差し込まれたり、とにかくショッキングなニュースばかりな訳だ。

　こんな時こそ気を付けなければならないと僕は思っている。

　何に対してかというと「ショックドクトリン」に対してだ。

　ショックドクトリンとは「人々が放心状態の時を利用して、利権者に都合の良い事を推し進める事」だ。

　で、誰がこの混乱を利用したいだろうかと考えると、僕は自民党の姿しか思い浮かばないんだよな。

　裏金疑惑は岸田首相にまで及び、記者からは連日その事で質問されている訳で。

　そんな自民党が何を考えているかと想像するに、恐らくこんな事だろうと僕が考えているのが以下の様な事だ。

　1.裏金疑惑の逮捕者を極力減らす為の工作を行う。

　2.憲法改正で緊急事態条項を推し進め、自民党政権を無理やり継続させる為の体制を完成させる。

　3.他にもっとヤバい隠し事があり、それに関する証拠を隠滅する為の工作を行う。

　みたいな？

　事実がどうかは分からないが、被災地では「人手が全然足りない！」という声が噴出しているにも関わらず、自衛隊の増援をしただけで、未だに現地に行こうともしない首相や防災大臣の姿を見ていると、僕の様な庶民はそんな疑念を抱いてしまうんだよね。

　そう言えば、1月5日頃に岸田首相が記者会見で「憲法改正」について触れていたな。

　憲法改正が震災対応よりも大切だとは到底思えない僕がおかしいのだろうか？

　そんな事は無いと思うのだが…

　平常運転の都内の一角で、そんな事を思う今日の僕なのであります。