それは、りかの宿題。を完全版にした、姉妹作のウメチカとの輝けるコラボ作品。題して『それは、ちかの繰り広げられる大追跡。そして、りかの大きな宿題。』今明かされる舞台裏には、もう一つのドラマが存在したの。
Chase 21 Chika side ドカ食いのち、大満腹。
Chase 21 Chika side ドカ食いのち、大満腹。
――例えるなら、今日のお天気。曇りのち晴れ。同じ響きとニューアンス。
所は吉田屋。様々なバリエーションを誇る牛丼専門店。僕はティムさんと一緒に店内へと入る。店内で食す方が断然おいしいのだけど、テイクアウトで皆の分まとめて。
抱える袋。その中は、パックに入った牛丼……
それもメガ級。皆の分すべてがメガ級なの……
匂い誘われ鳴り響くお腹、笑う笑う車の中……
「食しましょっ。
との
それでもって僕も負けず劣らず……で、
「ちょ、千佳、その白菜漬け私のっ」
「可奈だって、僕の沢庵盗ったじゃない」
という具合に、会話の前にバトルだ。食欲なら、可奈にだって負けてない。そのことを自負しも胸を張って掲げて、バトルの前のバトル。すると、
「あのっ、もう少し仲良くお食事できない? お二人とも」
と、らしくない言葉。それでも勇気を持って物申すけど、
「黙ってなっ!」
と、僕も可奈も絶妙なハーモニーの、嘸かし迫力満点のお顔だったことだろう。
こうして太郎君も、
それにティムさんも、食い物をかけた女の争いを目の当たりにしたことだろう。
だからこそ、
体温も温まるというもの。ウォーミングアップにもってこいだ。ゴール近し、いざ本番という名のバトルも迫っている。可奈にしてみると、浮気現場を目の当たりにするという意味を示す。……なら
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます