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成瀬くんへへの応援コメント
三嶋さんの強みはなんと言っても、物語と読者を操れる部分にあります。もちろん並々ならぬ努力があることは認めた上で、天才だと感じています。かつてこんなにも読者を手の上で転がした、カク甲の作品を見たことがありません。一度読んだときに「間違いなく大賞の作品だ」と思いました。あれから私は物書きとして本気で向き合いたいと思うほどに、三嶋さんを尊敬しております。
今作においては、三嶋さんの才能を強く活かせる構成になっている点が、とにかくすばらしいと思います。彼氏を操る古知さんの手紙というフォーマットは、読者を操れる三嶋さんにとって独壇場そのもの。文章の上で、ずっと転ばされて、それでもって騙される感覚が心地よく、凄まじい作品だと、改めて思います。
またあまり触れられていませんが、手紙小説を書き上げる筆力も、すごいなと思います。手紙ベースの小説は、思いつくことはできるのですが、いざ書くとなると相当難しいと感じています。なぜなら文字数に差があるからです。手紙は大体500文字くらいで、一方短編は4000文字。そこには大きな溝があって、手紙小説は結局短くなってしまうか、もしくは歪に長い手紙ができあがってしまうかのどちらかの運命を辿りそうです。
しかし三嶋さんは違います。直接言えばいいものの、わざわざ偽名を使ってアプリを始めるような、回りくどい女性を書き手にすることで「3925文字の手紙」をありとしている。工夫次第で、小説は不可能を可能にできることを、改めて学びました。
また今作をちゃんと恋愛小説として楽しむのであれば。古知さんはとても魅力的な女性だと思います(三嶋さんの描く女性は、どれも素敵です)。彼氏が浮気をしていたら、あっさり別れを告げることだってできるはずで、しかし古知さんはそうしなかった。そして最後のオチ。古知さんは彼氏に「カフェでバイトしてる」という事実を隠していたことになります。カフェで単発バイトはないと思うので、長期バイトをこのためにはじめたと仮定すると、かなり手の込んだドッキリであることがわかります。ここまでするのには、彼女のなかでなにか大きな理由が必要で、鋭い怒りや恨みなどが混ざった感情の裏には、純粋な乙女心が香っているように、私は思いました。
浮気なんてせず、大切に過ごしたら、すごくかわいらしい女の子なんだと、考えては物語の裏で悶えてしまいました。好きです。素敵な作品をありがとうございました。
作者からの返信
秋冬さん、こんなにも私の作品を読んでいただき、本当に本当にありがとうございます、、喜ばしすぎてやばいです(語彙力すみません)。
周囲の声を聞いていても、初デート前レターはすごく好みがわかれる小説だと実感しています。大賞には適さない、何も刺さらなかった等のお言葉も幾らか頂戴しております。そのため、秋冬さんにこんなにもお褒めいただけることに喜びを隠せません。今すぐ部屋の中を飛び回りたいです。
古知真貴を気に入っていただけたことは意外でした。純粋な乙女心という解釈、新鮮で感激です。 前々から感じていたのですが、秋冬さん、「物語を読む力」が凄まじすぎませんか……。応援コメントを読む度に圧倒されています。
私の作風から本作の形式、ヒロインの心理まで、何から何まで言及・賞賛していただいて、本当に恐悦至極です。ありがとうございます……。
尊敬までしていただいていたとは、私が盛大なドッキリをくらえた気分でございます。天才まで言われてしまって……私は今日天に召されるのでしょうか。
秋冬さんからいただいたメッセージを読めたことで、また小説を頑張ろうと思いました。この度は本当にありがとうございました。
成瀬くんへへの応援コメント
ロマンティック、サスペンス面白い。