白夜
うさみゆづる
こども
いつか消えてなくなると思っていました。
私だけは大人にならないと思って、生きていました。永遠に子どもでいたい、というのとは全然違うのです。そういう意思によって抗うのとは全く別に、最初からそういう仕組みだから、という当然の理解で、私は大人にならないと思っていました。
大人になる前に、風とか、鳥になって、綺麗さっぱり消えてなくなるんだと思っていたけど、いつまで経っても私の体は、透明になるどころか、だんだん大きくなって、大人になって……。
あーあ、風になりたかったなあ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます