第18話

道具を諸々そろえた、浩二は早速、配信しようと試みたが

そもそも自分には何の広報方法もなかったことに浩二は気づいた。


昨日、おとといでいろいろなことがありすぎて完全に忘れてたけど前の世界みたいな

Twitterとかそういう諸々のアカウント設定するの忘れてた...

というかそもそもあんまりネット見てないから...ネットサーフィンがてらそういう設定、さっさとしちまうか。

というか名前とかどうしよう....やべっ、決めてなかったぞ...相談するか...


「そんなわけでいろいろと相談したいんだけど大丈夫かな?」

「当り前じゃない、サポートしていくって宣言したしね!」

「ありがとう...それでまずこれからなんだけど...」

~数十分後~

「何とかまとまった...」

「後の細部とかは配信中決めてみてもいいかもね」

「そうするよ!」

「でも来るかな...初配信だし...」

「あれ?知らないの?こうちゃん」

「なにが?」

「あのPV、今見れないんだよ?」

「え?なんで!?」

「PVの途中でさ...」


~PV撮影中の小休憩中~

「お疲れ~」

「お疲れ様です」

「どう?慣れた?」

「一つ疑問があるんですけど...」

「どしたん?」

「声は入れないのかなって...」

「え?ああ....浩二君って確か、記憶喪失なんだよね?」

「え、ええ、良く知ってますね」

「これでもこの事務所内のチーフマネージャーもやってるからね」

「そうなんですか!?それはすみませんでした」

「いやいいよいいよ....それでさ、多分、病院かなんかで目を覚ましたと思うんだけど」

「はい」

「その後、どんなとこ行った?」

「すぐに家に行って、その後ショッピングモールに行きました。」

「そこのショッピングモールね、中弓家直轄のある人専用ショッピングモールなんだよね」

「え?」

「まあそこの従業員には政府直轄のショッピングモールって言ってるらしいし、昔は本当に男性専用のショッピングモールだったからあながち間違えじゃないんだけどね」

「そうなんですね」

「うちの社長、やけにあちらの社長と仲良かったでしょ?」

「確かに仲良さそうに見えました」

「やっぱりね...それにしてもある人専用ってやっぱり浩二君のことだったんだ」

「...」

「そんなこともあって今まで浩二君があってきた人たちは社長が直々にみて男性耐性レベルを10段階に振り分けてその中でもほかの能力が秀でてる人たちをショッピングモールにもこの事務所にも集めてるから、なんとか大丈夫.....だったかは謎だけど、なんとかかんとか君の.....その声を聴けていたんだよね...」

「そんなにひどいんですか?自分の声...」

「なわけなんだろ、その逆だよ逆、いい意味のヤバすぎる効力を持った声質だよ、これでも私は結構、耐性はあるほうだよ?だから声なんか入れたら、そんな耐性がない女性たちはみんなすぐさまコロリさ...まあこんな理由で音声は入れないんだけど、分かってくれた?」

「.....そうですね、確かに(自覚は皆無ですけど)声のことは分かりました....でも...それでも自分は声を入れたいんです」

「........それはまたなんで?」

「自分を変えたいんです....そしていろんな人に認めてもらいたい.....それが一番の理由だと思います」

「......そっか.......なら仕方ないね...私ではその考え方は曲げられなそうだ...私も手伝うよ」

「ありがとうございます!」


「みたいなことあったよね?」

「ありましたね」

「それで声もそのPVにのせたら....」

「はい」

「落ちたんだよね、サーバー」

「まじですか?」

「大マジよ大マジ」

「そんなことが...」

「だから多分、人が来ないことを心配する必要ないわよ...というか多分早くツウィッターのアカウントを上げたほうがいいかもしれないわ。おそらくみんな待ってると思うし...ね?」

「そうですね...やってみます」


アカウント名:松杉の人

みなさん、こんばんは

初めまして、松杉の人です。

これから初配信をしたいと思うので来ていただければ嬉しいです!

配信開始:21時


「初々しいわね...」

「うぅ...」


8月1日20時、ツウィッター本社のサーバー室はインプレッション数がとんでもないのスピードで上がる異常事態に大混乱になっていたというのはまた別のお話。




どもども...

なんとかここまで来ました。

ようやく次回、配信開始です!

お楽しみに!

(疲れすぎて寝ながら書いてるので今日はここまで、では。)

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