第7話 設定書

いくらでも話が出てくる?

そーいくらでもね、でもこの設定書は僕が貰うから!

設定書だよ、これ僕の設定書だからね。

この一冊あればね、いくつもの作品に魂が込められるの

ほんとに魂がね。

これね、あんたの魂ってことでこの死神が貰って行くからね

どこかで会っても覚えていちゃダメだよ。

覚えていたらね、殺す。

僕の作品のこと覚えている奴は僕一人でいいの

僕一人だけでいいんだからね

君はほらもうこれ捨てた人だから関わらないで


設定書ね、君は設定書を甘く見過ぎだね

そう俺たちこれで裏から操ってるの

台本かけない俺たち?いや違う書くのは

設定書に沿って、そういう事そういう事だから

監督の意向ってそういうもんだから

俺たちの方が偉いの。ね。


うん。俺これ持って監督になろう!って言っておいてくれる?

俺これ持って、設定書の紙拾って

監督になろうって言ってなった人ね。もう

書くんだったらそうしておいてくれる。

どうでもいいけど、俺こっちで忙しいからだけど

わかってる?喋らないで、俺これ忙しいから。

黙って。

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