いつかはきっと、美しい文章

 美しい文章ってどんなだろうかという記事を見かけまして、ああ、美しい文章って究極の目標なんだろうけど、いまいち自分の中でも判然としてないな、なんて思ったりしました。


 例えば情景描写が秀逸な人だったり、比喩表現が上手だったり、心理描写が巧みだったりと人それぞれに得意な箇所が違って、その一点でボクの心を鷲掴みしてくる作家さんも少なくないのです。


 また構成力や伏線の貼り方とかもう、緻密なパズルのようなお話をつくる人もいれば、軽妙で軽薄な感じの文章なのに泣かしてくる人がいたり、文章が句読点や文字数のバランスがいちいちボクの本を読むリズムにはまり込んでくる人もいます。


 言葉でとにかく遊んでいて、なんだかニヤニヤさせてくる人もいるのだ。ただ大抵の面白い作家さんはエッセイとか紀行文をかいても良いものを仕上げていて、ボクの理想とする美しい文章を披露してくれるので、ちょっとの悔しさが残る。


 ラノベとかだと短い地の文と会話で組み立てられてて、ページなんて文字がスッカスカなのに読みやすくて、あるいみ凄い洗練されている作品もある。


 なにが言いたいかというと、正解はないから自分の好きで納得のできるものを書いていくしかないのかなぁと思ったりしました。結果としていい文章だねとかきれいな表現だねとか、思ってもらえるように頑張りたいな。


 ちなみに、それぞれの項目を書くにあたって、ボクが思い浮かべた作家さんがボクの中では美しい文章を書く人なんだと思う。


 あなたの思い浮かべた作家さんはだれですか?


 また、ちょっと話はかわっちゃうけれども。縦書きと横書きの違いでさえ、その文面から伝わってくる印象がだいぶ変わってきてしまうので難しいですよね。美しさも変わってくるかなと。


 ボクのミニマムなデータでは、カクヨムを読んでいる人の割合は、PCとスマートフォンでおおむね半々なのですが、このプラットフォームの差がかなり大きい。どちらでも読みやすいつまり美しい文章というのはなかなかに難しい問題ではあります。


 解決方法としては、紙ではないという割り切りの元、紙では通常段落を分けたり、改行しない箇所でも、リズム良く読める範囲でどんどん行間を行っております。


 その際に、こんどは逆にパラパラした感じにならないようにという別問題が発生してきて、いつも悩んでいたりしますが。


 文章を書いているかぎりずーっとつきまとってくるテーマなんだろうけど、形のないものを探す作業っていうのは苦しいけど楽しいよね。

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