第17話 すれ違い

エリートと貴志は学生時代とは違って、月二~三回のペースで会っていた。


社会人になって、2人ともべったりとした関係にならないようバランスを取っていた。


エリーナには丁度いい距離感だったが、貴志はちょっと物足りなかった。


”週末、会えへん?“

“ごめん~、月曜にプレゼンがあるから、来週にしよう。”

”そら、しゃあないなぁ。でも、来週は僕があかんねん。“

“そっかぁ、じゃあ来月だね。”


新人の2人は互いに仕事に追われていて、思うように逢えず、次第にすれ違う事が増えていった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る