第13話 藤原文明の夢

藤原は文芸系の出版社に入社した。会社は作家を多く抱えていて、エッセイや小説の企画制作をしている。


最初は先輩に同行していたが、今はベテラン作家の担当になり、原稿をもらう為に高円寺へと通う日々だ。


早稲田は、哲学科を中退して放送作家になった有名人が多い。藤原は小説家になる事を夢見て国文科に入り、出版社へと就職した。


今は作家の家へと原稿を取りにゆくのに四苦八苦していて、自分の作品は手が止まったままだ。


”あ~あ、先生またいないよ。パチンコかな?”


この作家は、時々〆切を落とす癖があり要注意人物なのだ。

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