あの日

ゴールを決めずに君と歩いた。

知ってる道を曲がって、

知らない道を直進した。

知らない角を曲がって、

知ってる道に出た。

知らない細道を走って、

行き止まりについて、

ハズレだったねって笑って戻った。

おんなじところをグルグル回って、

さっきから一緒じゃん!って騒いで休んだ。

時間を忘れてふたり歩いて、

時間を告げるチャイムがなった。

私たちふたり顔を合わせて、

残念だねって言い合いながら、

ちょっとばかりの抵抗に、

遠回りして帰ってみた。

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