手向けの花を、

君が言わなかった言葉は、どこへ行ったのだろう。

君の言えなかった言葉は、どこへ行くのだろう。

君の捨てた言葉は、どこに落ちているのだろう。

君すら知らないそれを私が知ることなど、

きっと一生ないのだろう。

あぁ、でも、それでも、

君の飲み込んだ言葉の墓場に、いつか、花を。

そう思うのは身勝手だろうか。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る