上級モード 2

次に、「ハウダニットの設定」を選択してみた。

これは、どうやって犯行を行うのか、いわゆるトリックの設定だ。

ミステリの一番おいしいところだ。

というか、肝といってもいいだろう。

もちろん、読者とのフェアな戦いをするために、次のような縛りがある。

ノックスの十戒では次のように定められている。


『未知の薬品や、難解な機械装置を用いて犯行を行ってはならない。』


例えば、自分の体をアリのように小さくできる薬を飲み、犯行現場の隙間から脱出して密室を作った、なんてトリックは、これに反するわけだ。

また、タイムマシンを使った犯行というのも、そのマシンの説明が難解になるので、ミステリというよりSFになってしまう。


もちろん、これも大事。


『探偵は、読者に提示していない手がかりによって解決してはならない。』


ミステリは、トリックを考えるのも頭を悩ませるが、

どの程度まで情報を開示するのかも、やはり頭を悩ませる……

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