前のエピソード――甕持ち【苦悶ノ兵装】

【クラス】ボス

【名称】甕持ち【悲哀ノ礼装】

【種族】ゴーレム

【性別】無し。男性型も女性型もいる

【強さ】★★★☆☆　※戦闘力のみの評価

【生息場所】「悲哀のマルシャンス」に付随して出現

【武器】『悪意の甕』。詳細はエネミー「甕持ち」を参照してください

【特殊能力】

・悪意喚起

　悪竜王ハイネの固有能力の劣化コピー。普通の甕持ち同様、そこにいるだけで周囲の悪意を少しずつ増幅している。通常の甕持ちに比べて効果範囲はやや広いが、その分効果がやや弱まっている。

・石の体躯

　ゴーレム部分、甕部分ともに魔力を帯びた岩石でできており、竜の鱗ほどではないがそこそこ硬い。生半可な武器では傷すらつけられないと思われる。素手で殴れば確実に殴った手のほうが血を流し、激痛に悶えるだろう。また生身の攻撃力もある程度上昇している。

【悲哀ノ礼装】はルヴァンシュ専用個体とは違い、積極的に攻撃を行うわけではない。マルシャンスの指示がない限り動かないだろう。

・砲撃

　吸収した悪意の一部をビームに変換し、口から放出する。飛距離・威力共にそれなりに脅威。

・安全装置

【悲哀ノ礼装】は常に最低2体がマルシャンスの傍についており、彼を監視している。もしマルシャンスが裏切りそうになったらマルシャンス(と、場合により主人公勢)もろとも自爆し、マルシャンスを殺害するだろう。

【容姿】

　動物型の機械の姿をしている。総勢10体。

　甕持ちは表情筋が死んでいるのが常だが、彼らについては表情どころの話ではない。動物だし機械である。何を考えているか1ミリもわからない。

　甕は体内に格納しているため、やはりパッと見で見つけることは困難。

【詳細】

「甕持ち」のマルシャンス専用個体。主に彼の戦闘をサポートしつつ、彼の周囲で発生する(あるいは彼が自ら生産する)悪意を集めている。

　彼らも通常の甕持ち同様、自我はないため、マルシャンスの指令に忠実に動く。それ以外は通常の甕持ちと特に変わらない。

　やはり無限ポップはしない。やられたらそこで終わりである。

メタ情報：

　甕持ちのマルシャンス専用部隊。眷属の部下・護衛・悪意収集率上昇の役割を背負っている……と、ここまではルヴァンシュ専用個体と同じだが、マルシャンス専用個体は「マルシャンスの監視、ならびに彼が裏切る可能性への抑止力」という意味も持っている。

　スペック的にはやはり通常の甕持ちよりもやや上。生身の攻撃力が上がっているため近距離攻撃を得意とするほか、ビームを撃てるので遠距離戦も可能。便利。「悪意喚起」の特性もマルシャンス向けにチューニングされている。ただし抑止力としての面もあるため、マルシャンスを仲間に加えたい場合は【悲哀ノ礼装】対策は必須。

　またルヴァンシュ専用個体同様、無限ポップはしないし、マルシャンスが死んだら即座に塵と化して消える。

　マルシャンスは彼らの存在理由(抑止力云々)については察しているが、「利用できるうちは利用させてもらうわ。そうでなくなったら……いいえ、陛下には申し訳ないけど、そう簡単に殉じるつもりはないの」と供述している。