第2話 barにて。
ミックスBAR Lubユニバース
T県のはずれにある店にある店。
店内はおもちゃ箱をひっくり返したような暴力的なまでのカラフルさ加減全開で、80年代90年代に流行った女児向けアニメの変身グッズやプラスチックの透明度が高い食品玩具、レジンで手作りしたラメ入りのカラフルな麻雀牌やドミノが点々と置かれ、星座のマークが書かれた多角形ダイス9個がカクテルグラスの中にプラスチックのキューブと一緒に陳列刺され、アーティスティックな知恵の輪8個に、ボードゲームが数個、本棚には数種類の可愛いタロットカードやオラクルカード、書物占い用の本もある。
アクリルの額に飾られた色紙にはキラキラしたラメ入りのカラフルな文字で「なるようにしかならん」と、書かれていた。
ミックスバーとはありとあらゆるセクシュアルマイノリティの人が集まるバーで、ゲイ、レズ、トランスジェンダー、バイセクシュアル、ノンセクシュアル、ソリタリー、ツインソウルやポリアモリー等色んな性別のるつぼのようなBARである。
私はこの店が好きでよく行く。
こんな部屋に住みたいと思っていた理想の部屋が具現化されていて、最初に来たときは衝撃を受けた。
同志がいたか!と。
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