予防接種
「ちゅうしゃヤダああ!」
インフルエンザの予防接種いくよーと言うと叫びだすボク。
「ボク、そんなに苦手じゃないよね?泣いたことないし、むしろ針を見てるよ」
母よりメンタル強い。もうほんとに泣いたのは0歳で初めて打ったときくらいだ。
「ちゅうしゃいやなの!がんばったら……?」
「まあ、嫌なことなのはわかる!よし!頑張ったら、ママからのギューをあげます」
「ちがう!ちがうの!」
「オッケー。じゃあ、チューにするわ」
「そうじゃなくて!」
なに?と冷静な母。
「おもちゃのごほうび!」
わかってた。
「やだよ!もうすぐクリスマスじゃないの!ママのギューにしといて!」
「ええええ!そんなんやだ!」
「じゃあ、ママとおもちゃどっち好き!?」
一瞬止まる。
「………おもちゃ………とママ」
「よし。じゃあ、そういうことで頼むね!」
えええええ!と響くボクの声だった。
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