馬鹿ににしやがって!

くそっ!なんだよあいつ!俺のことをお、女みてぇとか言いやがって!俺は男だっつーの!何処をどう見て女に見えるんだよ。胸は無いし、下も付いてるしガタイだって喧嘩をしてきたからそれなりに良いつもりだ。まぁ…でもDomのあいつからしたらSubの俺は女みてぇなもんか…。コマンドを使えば俺なんか一瞬で言うことを聞くただの暇つぶしの奴隷としか思ってねぇんだろうし。

「おい!大丈夫か?」

えっ……!?血相を変えていきなり風呂に入って来やがった!

「な…なんだよ!?」

「良かった。あまりにも風呂が長いんで倒れているかのぼせているものかと思って心配になったんだ」

こいつそんなことで心配して来たのか?わざわざ?俺のことを想って?案外世話好きなのかもな。

「大丈夫だ!ちょっと考え事っていうか少し腹が立ってただけだ」

こいつのせいだけどな!!!

「そうか…。女みてぇとか言って悪かったな。じゃあ俺はリビングに戻っとくわ、早く出ろよ」

そう言ってさっさと風呂場から出ていったのだった。

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