小骨

1つ1つはチリ

一気に押し寄せたわけではない


ただそれは

取れることのない小骨


言葉にできるほど簡単ではない


ただ

他人と比べて

他人より大丈夫

思っていただけ


どこか片隅で

キシキシと音をあげ始めた骨組みは

周りには見えないように

周りには聞こえないように

崩れていたことに気づいた


10年前にも分かってた

助けを必要としていたことも

誰かの中で生きていくことが

できないことも


生きてきて

半分くらい

伝えられない

生きづらさとか

言葉にならないチリの

暗い影があったことも


今も小骨が取れないまま

少しずつエグられる

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