傘をさして

僕は汚れてしまった

否、濡れただけ


まだ、大丈夫


雨の中に立ってた

傘はささない

忘れたからさせない


泥が跳ねる

水溜まりが出来る


僕は立ち尽くす


不意に差し出された

小さな傘

すがってしまった


きっと僕は余計だ


優しい相手まで汚してしまう

否、濡らしてしまう


謝罪の言葉は消える

この雨音によって


晴れたら、離れるのか?

否、離れる事など出来ぬ


それほどまでに、雨が強かったのか

僕が弱かったのか

…分かりたくない



2006.11.11~2012.07.04

2007.06.02 日記から…。

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