私と色と

飾った色で

美しくなっても

色は嘆く


人の嘆きを 聞くたび

私が私で いられない


鏡に映った私に

偽りは無い と

言いきれず

自分が嘘に

全てが嘘に

見えてくる


色を失い

無くしたはずなのに

人に付けられた

色に 染まっていく


美しくなく

醜く

綺麗でなく

汚れている


でも 気づく

この色が 私 だと


飾った色など

捨ててしまえ

嘆きは後で 聞いてやる


鏡の姿が

嘘だとしても

いくら人に

染められたとしても


私がいて

私はいる



2006.11.11~2012.07.04

信じるモノを、考えた時に…。

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