秘密基地


重いドアを開け、煤けた布のソファへ座る。古い防空壕を改造した自分だけの秘密基地。誰にも邪魔されずにお菓子を食べる。大好きな時間だ。お菓子を口に入れようとしたその時。いきなりドアから土砂が流れ込む。やめて!僕ここに居るよ!その素直な訴えは重機のエンジン音で無惨に埋め消された。

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