第8話 横顔

あの人と一緒に仕事が出来る!



彼は内心とても喜び、そして緊張していたのであった。

生徒会にクラス代表として出席した時は2人並んで席に座っていた。

その時は何時も、彼は横目であの人の横顔を眺めていた。

それは彼にとっては、ささやかな至福の時間であった。


2人で仕事をしている時は、事務的なことばかりでなく色々な雑談をした。

好きなマンガやアニメ・音楽など・・・



彼はあの人とやっと普通の会話をすることが出来たのだ!



文化祭が近づくとあの人は演劇部の練習で忙しくなっていった。

その時は彼が1人でクラス委員の仕事を頑張った。

文化祭での演劇部の芝居で、あの人はまた主役の少年の役を演じていた。



あの人の芝居はとても魅力的で何時でもステージの上で輝いていた・・・



文化祭が終わった頃から彼は、やっと教室でもあの人と普通に挨拶や会話が出来るようになった。



彼とあの人の2人のクラス委員は、多忙な仕事を何とか問題なく処理をして無事に任期を全うした・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る