◇真実◇ 二〇二〇年 八月九日 日曜日(晴れ)

『今日は春人君と仲直りすることができた。私と友達になりたいって本心を吐き出してくれて凄く嬉しかった。また彼と一緒にどこかへ遊びに出かけたり、彼と隣り合って本を読んだり、色んなことを彼と一緒に経験できることが楽しみだった。それなのに私は心の底から喜べなかった。彼と側に居たいっていう私のエゴのせいで彼を傷つけてしまったから。もし私が自身のことを偽ってあの女の子の容姿を真似ずに本当の私で向き合っていたら、私と春人君の隣に友人として居れたのかな。私はどうしたらいいの?』

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