第18話 柊ちゃんの憂鬱 弐号機搭乗!

私の名前はひいらぎ。巨大ロボット「弐号機」のパイロットである。

目の前にいる「初号機」と、これから戦うらしい。…タスケテ!

〇○○

話は数十分前に遡る。

リサイクル店店員の業務を終えて帰宅するタイミングで、いつものように店内にタムロしていた悪霊ゴードラちゃんが私を拉致、連行。

巨大ロボのコクピットに押し込められ、私は今ココにいる。…タスケテ!

〇○○

「弐号機、柊ちゃん、シンクロ率120%!悪霊化しています!もう人間には戻れません!」

「ダメです!制御不能!悪霊に乗っ取られています!」

ゴードラちゃんが好き勝手なナレーションを入れて、遊んでいる。

オマエだよオマエ!私の体を乗っ取ってラーメン喰い散らかすアホ悪霊は!

このド畜生がァーッ!せめて一矢報いたい!

「ロボットパンチ!」

弐号機を操作して、なんとか初号機をぶん殴ろうとするが、あっさり躱され、腕をもぎ取られてしまう。

あァァんまりだァァ!私の、ロボの腕がぁぁ!

…と見せかけて~の、切断されたロボの腕を遠隔操作して

「ロボットパンチ!」

ロボっぽい見た目だが、こいつらは霊力で動くゴーレム。

切断されたパーツも使える!

切り落とされたロボの腕が跳ね、初号機に突き刺さる!

「『これも計算のうちか柊ちゃん』と言う!」

「これも計算のうちか柊ちゃ・・・ハッ!」

〇○○

こうして、ゴードラ組のアホな夜は更けてゆく…。




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