悲しみの分銅 2022.4.3

目が覚める午前四時

夜に沈んだワンルーム

倦怠感が水を吸う

重力で溶けた意識

水道水で呼び起こす

昨日の自分が床で笑う

「今日もここから出られない」

瞬き一つ掻き消えた

意識の裏側で鳥が鳴く

悲しみを知った分だけ

喜びが重たくなる

天秤は揺れ朝を呼ぶ

瞬きひとつ夢は冴え

カーテン隙間赤い日を

望む僕はひとりきり

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