バグキャラクターよ 没ゲームに生き、人を護れ
邪悪シールⅡ改
超便利!? 『バトルバトル闇ウォーズⅫ』の最強キャラクター アアアアア生成!
①楽です。まず、セーブデータ1を計10コピーしてください。
②次に、データ3以外の全てを消去してください。
③データ3ロードをし、即アイテム全てを捨ててください 全ての仲間もクビにしてください。五分以内に! 五分を超えたら失敗です
④『雷の谷』に向かい、門番モンスターのロボゼロに勇者のブルーパンチで876回攻撃してください。(注意! 死んだら駄目です。倒しても駄目です。)
⑤画面がモノクロになったら逃走してください。
⑥『雷の谷』入り口を458回出入りしてください!
⑦その後、魔王の玄室に向かい、棺で77回連続眠ってください。
⑨全ステータス最強勇者誕生。ただし、カラーリングは真っ白。名前は消え新たにアアアアアに変わります。セーブデータには記録されません
⑩これで出来る
注! データ破損の責任は取りません!
〇
息も出来ぬ。
安眠など無縁。
虫やケダモノの死骸を喰らい肥えた土の只中、それでも意識は死なぬ。
舌を噛み千切り生暖かさを感じる度、我が身を呪う。
『強くあれ』
何者かの声だけが脳に響く。
『死を退けよ』
長年にわたりこの声だけが子守歌であった。
『破壊せよ』
この呪いだけが揺り籠であった。
『お前は永遠の戦士』
声なき声で叫んだ。
〇
『たすけて』
〇
聞き覚えのない声だ。
『たすけて』
誰だ。
『私は消えてもいい』
誰だ。
『たすけてください』
『――を助けて』
〇
最初に視認したものは闇に浮かぶ黄金であった。
「月だ」
そう理解したとき戦士は己が地上へ這い出たと知る。
「何故だ」
鎧も。不滅の剣も。全ては無用の長物と化したはずであった。
二度と刃を受けず。何者も切り刻まぬと誓ったはずであった。
『たすけてください』
「………」
彼は歩き出した。
死臭満ちた頭蓋に唯一生きるのは、誰かの涙声だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます