一話140字以内で綴る夏の呟き 2022

無月兄

夏休みなんて

 夏休みなんて来なければいいのに。だって、休みの間は彼に会えなくなるじゃない。


 終業式の後、せめて今のうちに少しでも話しておこうと声をかけたら、彼から一言。


「夏休み、二人で会えない?」


 彼の顔が赤かったのは、暑さのせい?

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