第35話伊東乾の指導

「お前は笑いの基礎を知らなければいけない」と言って、

YouTubeの落語と図書館で借りた天才バカボンを見るように指導された。落語も天才バカボンも、どちらもサッパリ分からなかったのだが。


2016年3月。東大の情報学環を受験するとして。豪志は大学中退である。どうやって受験資格を満たすのか。

美夏ちゃんが、

「バカロレア」と。


伊東乾がまだ東工大生だったクゼ君に初めて会ったのは秋葉原の電気街だった。


「おじさん。「テレパシー」のソフト買わない?5万円でいいよ」

「なんでこんなに安いんだ?これじゃ赤字だろう」

「誰も買ってくれないんだ。テレパシーの価値を分かる人間がいない」

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