第13話テレパシーと統合失調症の境い目

GACKTさんとhydeさんが、

「goki、助けに来たぞ!」と言って、淳子先生を代るがわるレイプする。

その日の午後の淳ちゃんはお肌ツヤツヤで上機嫌で1病棟に入って来て、スタッフたちに、

「淳子先生、なにか良いことありましたか?」

という会話をしているのを見て、思わず吹き出してしまった(笑)。

テレパシーはよくこういう現実世界とかなりシンクロして見えたり聞こえたりする事が多い。


中でもGACKTさんは相当豪志に興味を持ってくれた。この話をドラマ化してぜひ主演したいと言ってくれた。

GACKTさんはゴツいマフィアに囲まれて犯されていた。とてもキレイなバンドデシネ、少女漫画のようなイメージ画像で。これでGACKTさんはホモだと分かった。

GACKTさんは自信家で気位が高いが、色々話を進めていくと、

「ワリィよ」と謙遜するのが面白かった。


テレパシーと統合失調症の境い目は難しい。豪志は若い頃、睡眠薬として服用していたジプレキサ(オランザピン)の副作用で統合失調症が出たのではないかというのが淳子先生の分析だった。

だが、現実の出来事も含めて、テロ特措法事件からオバマ大統領の世界平和まで行った「碩学のファインマン事件」をすべて統合失調症による妄想であったとするのは乱暴であるし、東大情報学環で伊東先生がテレパシーを研究しているのもまた現実である。


看護師のユウが、

「テレパシーってどこにあってどこから来るわけ?」


「東大情報学環の伊東乾の研究室のワークステーションに入ってる。普通にWindowsのアプリのひとつとして。それをネット回線、つまり電話線じゃな。を伝って俺の頭まで電波を飛ばしている」

「秋葉原で普通に売ってたこともある」

「テレパシーというのはITと親和性が高い。もともとはアメリカのIBMが現代に復活させた技術だったが、それがどういう成り行きか知らんが、日本の東京大学に輸入され情報学環で研究されるようになった。それを伊東乾とその門下生たちが改良発展させ現在の「シンクロナイゼーション」のカタチになった」

「「シンクロナイゼーション」はテレパシーの電圧を上げたもので、現在の東工大准教授のクゼくんの発明。電圧を上げるとテレパシーのシンクロ度が様々な意味で増す」


ユウは、

「人間の脳もニューロンとシナプスの神経回路を電気信号で結んだものだからね。一応、理屈は通っている」

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