　病は気から、というように精神と肉体は表裏一体だ。

　頭でっかちになった人間は言語化して思考するため、言葉による影響を受けやすい。

　罵声をあび続けると病んでしまうし、褒められれば自信がつき、前向きになれる。

　たかが言葉、されど言葉である。

　これまで悩みがあったり、心がモヤモヤしたときに気持ちを書き起こすと、冷静さを取り戻せた。

　言葉の魔力である。

　現実に魔法は使えないけれど、それに匹敵する可能性を物語は秘めているのではないか。

　つらいときに小説を読んで救われたことは山程ある。生きがいになった時期は数しれない。

　何気なく使う言葉は、凶器にも便利アイテムにもなる。

　神頼みはしないが、言葉に何かが宿るのは信じている。

　それくらい慎重に言葉選びをしていきたい。

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