第126話 プラチナドラゴン撃破!そして・・・
ユウキ達はプラチナドラゴンと対峙した。前回は倒しきれず断念した魔物だ。
負けたのではなく、倒しきれなかったのだ。今回は前回と違い、全員がサブ職業についてステータスは大幅に上がっている。
ドラゴンバスター極や、メタルバスター極などの特効スキルも前回はなかった。もちろん前回はドラゴン夫婦もいなかった。
しっかりと準備を整えての再挑戦だった。
ユウキ達は、一斉に攻撃を仕掛けた。たとえ1しかダメージを与える事ができなくても、物量で押せば、倒す事ができる。
更に嬉しい誤算で、ユウキのドラゴンバスター極と、メタルバスター極は多少ではあるが、1以上のダメージを与える事ができた。
「よし!このまま押せば倒せるぞ!」
ユウキの掛け声と共に、更に攻撃を続けるジュリア達。
そして・・・
(よし。やるなら今しかない。ドラゴンバスター極とメタルバスター極。漫画のように同時に攻撃を当てれば、きっと大ダメージを与えれるはずだ。)
ユウキが思い出したのは、遠距離から斬撃を飛ばし、敵に当たる瞬間に近づいてクロスで攻撃を仕掛けるドラゴンの騎士が出てくる漫画を参考にしたものだった。
ユウキはドラゴンバスタ―極を遠距離で放ち、すぐさまプラチナドラゴンに向かって走る。そして、ドラゴンバスター極がプラチナドラゴンに当たるタイミングでメタルバスター極を発動した。
ぶっつけ本番ながらタイミングはばっちりだった。ユウキの放ったドラゴンバスター極と、メタルバスター極を同時に受けたプラチナドラゴンは大きくのけぞり、そして消えて行った。
後には・・・プラチナ色の糸粒の雫が残っていた。
「やったわユウキ。プラチナドラゴンを倒したのよ。それにあれってドロップじゃない?」
「ああ。ぶっつけ本番だったけどうまくいったよ。」
(漫画好きな自分をほめたいな。よくできたもんだよ。)
ユウキはプラチナドラゴンが消えた場所に落ちていたプラチナ色の雫を拾い鑑定した。
【名称】プラチナの雫
【効果】奇跡を起こすかもしれない???なアイテム
(ん?なんだこれは奇跡?それに???ってどういう事だ?あっ今回も女神様からのメッセージが隠されてるな。どれどれ・・・)
※ようやくプラチナドラゴンを倒したわね。よくやったわ。ユウキなら楽勝だと思ってたのよ。それにしてもあの技何!?聞いてないんですけど!?それにさすが主人公ね。きっちりドロップアイテム手に入れる所なんかユウキが持ってるって証拠ね。大事にしなさい。きっと良い事があるから。
あっそうそう。早く地上に戻った方がいいわよ。ユウキは忘れてるかもしれないけど、プラチナの森と地上じゃ時間の流れが違うのよ。貴方達には二日でも地上では1カ月経ってるわよ。早く帰らないと・・・ってこれ以上は私の口からは言えないわ。じゃっそういう事で。
「あっ!?」
「どうしたのユウキ?大声出して。」
「ジュリアやばい!急いで戻ろう。忘れてた。ここは地上と時間の流れが違うんだった!」
「「「あっ!」」」
(女神様に言われるまですっかり忘れてた。やばいやばいやばい。早く帰らないと。カツヤ達もう魔王城行ってるよな??魔王まで辿り着いてるんじゃ・・・もしかしてもう死んでる?いやいや、まだ大丈夫なはずだ。死んでるなら女神様も伝えてくるはず。)
「急いで戻ろう。あっちは1カ月ぐらい経ってるみたいだ。運が良ければカツヤ達はまだフレイヤにいるはずだ。」
ユウキ達は勝利の味をかみしめる間もなく、そして、ドロップアイテムに関して深く考える事もせず、急いで地上に戻った。
プラチナの森のワープゾーンに入り、ロイヤルベガスに戻ったユウキ達。急いでテレポートの魔法を使ってフレイヤの町へ移動した。そしてその足で宿に入るが・・・
予想通り、そこにカツヤ達の姿はなかった。
「まだカツヤ達が天空城から戻ってきてないって事はないわよね?」
「それはちょっと考えづらいな。プラチナの森に行く前ですらもう戻ってきてるかもって思ってたぐらいだからな。それから1カ月だろ?」
「私、宿の人に聞いてきます。」
リーネは宿の人にカツヤ達の事を聞きに行った。そして・・・
「1週間前ぐらいに出たみたいです。ユウキ様宛に手紙を預かってたみたいです。」
ユウキはリーネから手紙を預かり中を読んだ。そこには・・・
短く、先に行く。とだけ書かれていた。
「やっぱり先に行ったみたいだ。」
「1週間前よね?今から追いかければ間に合うんじゃない?」
(カツヤ、アイ、リヨン、アイカ、フローラ無事でいてくれよ。)
「急いで向かおう。カツヤ達のレベルがどれくらいかわからないが、魔王城で早々すぐにやられる事はないと思う。魔王は別格だとしても、魔王に辿りつくまでに合流できればなんとかなる。」
ユウキは急いでドラゴン夫婦を呼び出した。
「どうしたんだユウキ。さっき別れたばかりで何かあったのか?」
「ダークとホーリー悪いが魔王城まで飛んでくれ。早くしないとヤバいんだ。」
「何やら事情があるみたいだな。わかった。我とホーリーにまかせておくがよい。」
「ああ。頼む。全速力で向かってくれ。」
ユウキ達はフレイヤについたばかりだが、休む事もせず、ダークとホーリーに乗って魔王城へと向かうのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます