第111話 カツヤと合流‼よし大賢者を仲間にしよう。

黒の神殿を攻略してからユウキ達はフレイヤの街でゆっくりしていた。土の神殿に風の神殿、レベル上げに、黒の神殿とここ最近ハードスケジュールだったので、カツヤが戻ってくるまでゆっくりする事に決めたのだった。


フレイヤの街は大図書館があるので、暇を持て余す事もなかった。


朝起きて、大図書館に向かって情報収集する。飽きたら店を回って買い物をする。そんなスローライフを何日か過ごしていると・・・


「久しぶりだなユウキ。」


そういって、カツヤ達とフレイヤの街で合流した。


「ようやくきたか?でどうなんだうまく行ったか?って聞くほどでもないか。カツヤ達の装備を見たらうまくいったっぽいな。」


「ああ。しっかり装備も揃えたし、装備をそろえる為に魔物も倒しまくったからな。レベルもだいぶ上がったぜ。」


カツヤ達は南の大陸のロイヤルベガスでアイ、リヨン、アイカの装備の強化と全体のレベルアップを行っていた。その結果


カツヤ、職業勇者、レベル51

アイ、職業巫女、レベル50

リヨン、職業精霊士、レベル50

アイカ、職業くの一、レベル50


と、大きくレベルを上げてきていた。


「すごいじゃん。レベル50超えたんなら天空城も大丈夫そうだな。」


「ああ。でもユウキの言った通り、魔法使いがいないと戦闘はちょっと厳しいぜ。リヨンの精霊魔法はあるんだけどどっちかと言えば支援系なんだよな。なんていうか大魔法とかで魔物を一掃するみたいなのができないから大変だったぜ。ユウキの方はアイテムを手に入れたのか?」


「ああ。もちろんだ。」


ユウキは賢者の石を取り出して、カツヤに渡す。


「これがフローラが探してる賢者の石だ。これを渡せばフローラは仲間になるはずだ。」


賢者の石を見て、アイがユウキに詰め寄る。


「これが、フローラ様が仲間になるアイテム・・・ってこれ賢者の石じゃない。ユウキこれどこで見つけたのよ?賢者の石って激レアアイテムじゃない?」


「ああ。風の神殿で見つけたよ。」


「風の神殿って・・・私たちがロイヤルベガスに行く途中に見かけた緑の塔ね。」


「ああ。苦労したけど、なんとか手に入れる事ができたよ。」


「そうなのね。ユウキ・・・ありがとう。」


「ああ。じゃあカツヤさっそくフローラの所に行って来いよ?」


「そうだな。」


そういって、カツヤ達はフローラの元へ向かった。


「ようやくこれでカツヤ達もパーティメンバーが揃うのね。カツヤ達はこれから天空城に向かうのよね?」


「そうだな。カツヤ達はこれから天空の塔に行って、天空城に行く。天空城でマザードラゴンに力を認めてもらって子供のドランを仲間にする。そして、ドランに乗って魔王城へ乗り込む流れだな。まあドランを仲間にしたら一度情報交換で合流するのもありだな。」


「私達はどうするの?」


「そうだな。とりあえず、俺達はリーネとニーチェのサブ職業の証を見つける必要があるから、この世界を回ってみようと思う。予定では、カツヤ達が行ってたロイヤルベガスに行ってカジノで装備品とアイテムを揃える。その後ははぐれ魔人を倒そうかと思ってる。」


「はぐれ魔人?」


「ああ。前にも言ったと思うが、この世界には魔王の幹部とは違って、魔人っていう種族がいる。魔王程じゃないが、これがけっこう強い。俺たちのレベル上げともしかしたらそこに証もあるかもしれない。」


「本当?」


「確証はないけどな。だけど、サブ職業に就くための証があるとしたら、後はそこぐらいな気がするんだよな~。」


「はぐれ魔人っていうのは何体もいるんですか?」


「ああ。全部で4体いるんだ。炎の魔人フレイムン、氷の魔人アイスン、風の魔人ウインドン、土の魔人アースン。」


「アタシもはぐれ魔人の事は聞いたことあるぜ。でも普段は姿を隠してるっていうぞ?」


「それは大丈夫だ。俺が居場所は知っているからな。」


「わかったわ。ならロイヤルベガスに行って、はぐれ魔人を倒しましょ。後は闇の宝玉を使って魔神になってるヤツがいるか調べないとね。」


「そうだな。魔神が居たら最優先で討伐だな。」


そうして、ユウキ達が今後について話していると、カツヤ達が戻ってきた。もちろんフローラを連れて・・・


「ユウキ。無事にフローラが仲間になってくれたぞ。」


フローラはユウキを見ると、


「おっ。この間魔法の宝玉を渡したユウキではないか。久しぶりじゃな。」


「お久しぶりです。フローラ様。」


「敬語なぞいらぬぞ。儂はカツヤのパーティメンバーになったのじゃからな。」


「ユウキはフローラと知り合いだったのか?)


「ああ。ちょっとな。」


フローラが加わったカツヤ達と、ユウキ達。総勢9人は今後の話をしながら親交を深めていった。


そして翌日・・・


「じゃあ情報収集頼むな。俺たちは天空城に行ってくるぜ。」


「ああ。こっちはまかせとけ。頼んだぞ。」


そういって、ユウキ達は天空城に行くために、天に一番近い塔へ向かっていった。


「ユウキ!私達も行きましょう!」


そして、ユウキ達はカツヤ達がここに来る前にいたロイヤルベガスに向かい出発したのだった。

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