第104話 ジュリアのサブ職業はヴァルキリー‼

メタリックドラゴンスライムを倒し、『異世界を攻略する女神の証』を手に入れたユウキ達はフレイヤの街に戻ってきていた。


「じゃあユウキ、さっとくユウキが取得したスキルを鑑定してみて。」


「ああ。わかった。」


ユウキはメイン職業の主人公のレベルが65になった時に召喚魔法(ドラゴン娘:封印中)というスキルを覚えていた。内容が怪しかったのでその場で鑑定せずに街に戻ってゆっくりと鑑定する事にしたのだ。


【スキル名】召喚魔法(ドラゴン娘:封印中)

【効果】ドラゴンを召喚する事ができる


※勇者と言えばドラゴンに乗るって相場が決まってるでしょ。えっ?じゃあなんで勇者のスキルじゃなくて主人公のスキルとして覚えたのかって??


そりゃ今が丁度いいタイミングだからよ。当然でしょ。えっ?えっ?なんでドラゴン娘になってるのかって??


そりゃあなたは知らないだろうけど、地球では馬の代わりに娘が走るのが流行ってるのよ。前にも言ったでしょ。私も流行りに敏感だって。だから普通のドラゴンじゃなくてドラゴン娘にしたのよ。えっ?えっ?えっ?なんで封印中なのかって?


それは・・・ただの設定よ。ダークドラゴンを倒したら封印が解けて女の子が現れる方がなんか・・・感動するでしょ。ただそれだけよ。


だから早くダークドラゴンを倒しに行ってよね。


あっ!!それとドラゴン娘の名前ちゃんと考えておいてね。じゃあよろしく~。


(女神様ってやる事メチャクチャ自由だな。もはや何でもありじゃん。)


ユウキは鑑定の内容をみんなに伝えた。


「ユウキ様。という事はユウキ様ハーレムに一人加わるって事ですか?」


「えっ!?リーネ。ユウキ様ハーレムって何?」


「えっ??私とジュリアとニーチェの事ですよ。当たり前じゃないですか~。」


(何それ・・・。まあハーレム作ってるのは否定できないけど・・・。)


「そうね。リーネの言う通り女の子ならユウキのハーレムに入る可能性は否定できないわね。」


「アタシもそう思うぞ。」


「ははは。まあそれは召喚してみないとわからないかな。え~っとそれよりジュリアのサブ職業を試してみようよ。」


「ごまかしたわね。」

「ごまかしましたわ。」

「ごまかしたぞ。」


3人から突っ込まれるユウキだった。


(だってな~。そういう事はあまり経験ないし・・・苦手だよ。)


「まあいいわ。そうね。私もサブ職業に興味があるから早速使ってみたいわ。ここで使っていいのかしら。」


「そうだな。ここなら女神様が出てきても問題ないだろ?。俺の時は女神様が出てきてサブ職業に就いたから今回も出てくるだろ?」


「そうね。わかったわ。じゃあサブ職業のスキルを使うわね。」


ジュリアは『異世界を攻略する女神の証』を手に取り、サブ職業のスキルを使った。


すると・・・


『スキルの使用により、ヴァルキリーのサブ職業を取得しました。』


「えっ??」


「ジュリア?」


「あっ・・・ヴァルキリーの職業につけたみたい・・・」


「「「えっ!?」」」


(あれ?女神様出てこないの?あっけなくない・・・)


ユウキの時のように女神様が出てくる事もなければ、ジュリアが光に包まれる事もなく、スキルを使うと、アナウンスのみでジュリアのサブ職業の取得は終わったのだった。


「ステータスを見てみたらちゃんとサブ職業が出てたわ。ユウキと同じようにレベルは1ね。」


【名前】ジュリア

【職業】ルーラーレベル65、ヴァルキリーレベル1

【レベル】60 → 65(+1)

【HP】790 → 840

【MP】850 → 900

【力】740 → 790

【体力】740 → 790

【守り】840 → 890

【魔力】840 → 890

【敏捷】760 → 810

【賢さ】820 → 870

【運】790 → 840


【スキル】フライ・ルーラータイム・裁きの雷・業火・

     アースクエイク・奇跡の光・ルーラータイムⅡ・限界突破

     絶対零度・ルーラータイムⅢ・状態異常無効・灼熱地獄

     レーザービーム・ブラックホール・サブ職業【NEW】


【職業履歴】

王女LV40

ヒール・疾風突き・キュア・二段付きシールド・王の威厳

エリアヒール・剣の舞・メガキュア


「なんかあっけなかったな・・・。それでもジュリア。サブ職業の取得おめでとう。これでジュリアもステータスが限界を突破してくるな。」


「そうね。どんなスキルを覚えるか楽しみだわ。次はダークドラゴンを倒しに黒い塔に行くのよね。」


「そうだな。カツヤ達もまだ戻ってこないし、黒の塔に行って、ダークドラゴンを倒しに行こうか。女神様もそれを望んでるみたいだし。」


「ドラゴン娘ね。道中でレベルが上がればうれしいんだけど。」


「初めていく所だからね。どんな魔物が現れるかわからないけど、期待できるんじゃないかな?」


「そうね。ダークドラゴンも新しく現れた魔物だし、もしかしたら黒の塔にはサブ職業に就く為の証があるかもしれないわね。」


「次は私ですね。」


「そうだな。リーネ、ニーチェとサブ職業につければそれだけステータスの上昇値が大きくなる。皆が限界を突破すれば、魔神が現れても負けないだろうし証をあと二つ見つけないとな。」


明日、黒の塔に行く事を決めたユウキ達はその日はユウキ様ハーレムの話題が出たので、ハッスルして疲れを癒し、そして黒の塔に向かうのだった。


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