第46話 英雄王への転職!!レベルは1になったけど・・・

英雄王の宝玉をゲットしたユウキは早速パルテ神殿に向かった。


「ユウキさん。これで英雄王に転職できるんですよね。」

「ああ俺は今、レベル53だからレベルの条件もクリアしてるからな。」


ユウキはパルテ神殿の転職の部屋に向かう。


転職の部屋に入って、部屋の中心の部屋にある水晶に触れると転職可能は職業が浮かび上がった。


前回は一つもなかった【最上級職】の欄に『英雄王』が浮かんでいた。

ユウキは迷わず英雄王を選択した。


持っていた英雄王の宝玉がなくなり、ユウキは無事に英雄王に転職した。


「おまたせ。無事に英雄王に転職できたよ。」

「最上級職業ですね。おめでとうございます。」

「ありがとう」


英雄王に転職したユウキのステータスは


【名前】ユウキ

【職業】英雄王

【レベル】1

【HP】240

【MP】210

【力】190

【体力】190

【守り】185

【魔力】185

【敏捷】190

【賢さ】180

【運】182


【スキル】メタル斬り

【職業履歴】

戦士LV35

かばう・スラッシュ・気合溜め・疾風切り・2段切り

ハヤブサ切り・メガスラッシュ


武道家LV35

力溜め・精神統一・ハヤブサ拳・2段蹴り・聖拳突き

瞑想・回し蹴り


僧侶LV35

キュア・プロテクト・パワーアップ・メガヒール・エリアヒール

シールド・メガキュア


魔法使いLV35

アイス・スリープ・ファイアストーム・エスケイプ・テレポート

メガファイア・メガアイス


英雄LV53

英雄の証・フライ


(よし予定通りのステータスだな。英雄王はレベルカンストでステータスは平均して800上がるからレベルカンストしたらだいたいステータスも上限近くまで上がるはずだ。)


「転職したからレベル1になったんですよね?どうしますか?まずは少しレベルを上げますか?」

「そうだね。今のステータスがだいたい190前後ぐらいだから多分今のジュリアより少し強いぐらいかな。」


「さすがユウキさん。レベル1で私よりも強いんですね・・・」

「まあこれで5回転職してるからね。」

「それでレベル上げはどこでしますか?」


「ああそれならいい場所があるんだ。」


転職を終えたユウキはジュリアを連れて、最果ての村に移動した。ユウキはテレポートの魔法を覚えているので行った事のある町へは一瞬で移動できる。


「ここは・・・」

「ここは俺が育った村だよ。カツヤとアイもこの村出身だよ。」


「ここがユウキさんの育った村!!!」

「うん。それであそこに大きな山が見えるだろ?あそこを越えた所に良い狩場があるんだ。今日はまだ時間もあるしそこでレベル上げしようと思う。」


「2人ですが大丈夫でしようか?」

「もちろん大丈夫だよ。」


(今の俺なら、あそこで気を付ける魔物はいないから大丈夫だろ。ジュリアも聖なる泉の水がなくても戦えると思うし、英雄王に転職して覚えたメタル斬りがあれば戦闘に時間はかからないからな。)


隠し最上級職業の英雄王はレベルが他の職業よりも上がりにくい。他の職業がレベル10になった頃、英雄王はレベル5に到達する。ぐらいには経験値が必要だった。なので、英雄王になったらレベル1でメタル斬りのスキルを覚える。


メタル斬りを使ってメタル系のスライムを倒しまくってレベルを上げろ!というゲーム開発者のメッセージだった。


フライを使って、ユウキとジュリアはお馴染みのスライム王国に辿り着いた。

「ここは??」

「ここは通称スライム王国。スライム系の魔物しか出ないんだ。ベルの周辺にいたメタリックスライムも普通に出るし、メタリックスライムの上位種も出るんだ。」


「それは!?本当ですか?なら短期間でレベル上げが可能ですね。でもあの魔物はとても固くて2人でも大丈夫なんですか? 」

「もちろん。俺が英雄王に転職した時に覚えたメタル斬りってスキルならメタリック系にも通常のダメージを与えれるからね。基本的に1撃で倒せると思うよ。」

「!?そんなスキルが・・・それはすごいですね。」


「じゃあ早速レベリングしようか。」


ユウキはカジノで手に入れたハヤブサの剣をジュリアに渡し、自分自身もハヤブサの剣を装備した。


メタル斬りは使えても一度に何体も倒せるわけではない。1回の攻撃で倒せる魔物の数は1体だ。しかしハヤブサの剣を使えばメタリックスライムが逃げる前に2体倒す事ができると考えていた。


ユウキの予想は当たっていた。

あれほど時間を掛けて倒していたメタリックスライムがハヤブサの剣とメタル斬りのスキルのお陰で何十匹、何百匹も倒す事ができた。


「うそみたいに簡単に倒せるんですね。しかもどこにこれだけいるのってぐらいそこらかしこにスライムがいるんですけど・・・」

「まあ通称スライム王国だからね。」


「それにしてもこんな短期間で・・・。今までの冒険が何だったんだろう?って思ってしまいます。」


ジュリアは、スライム王国にきて半日メタリック系のスライムを倒しただけでレベルが40になった。ユウキに関しては上がりにくい英雄王の職業だが、レベルが20になっていた。


「とりあえずこのぐらいまで上げれば大丈夫だろ?本当はしばらくここでレベル上げをしたいところだけど、他にも行きたい所があるからね。」

「勇者の剣ですか?」


「いやそれは場所を知ってるから最悪どうでもいいかなって思ってるよ。」

「それよりもカツヤが勇者専用装備を揃えるように俺も自分の装備を集めようかなって思ってね。合流するまで3か月しかないからね。それにジュリアの宝玉も見付けないといけないしね。」


「装備ですか?」

「うん。俺の装備とジュリアの宝玉の事を知っていそうな人がいる丁度いい場所があってね。そこに行こうと思っているよ。」


「!?そんな都合の良い場所があるんですか?」

「行ってみないとわからないけどね。」


「どこなんですか?」

「死者の国さ!」

「死者の国??」


ユウキが次に目指す場所は『死者の国』だった。今日はもう夜も遅くなってきたので、一度ポルートに戻る事にした。明日向かう死者の国の為に・・・


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