第41話 それぞれの転職!!
ユウキ達はそれぞれ転職する為にパルテ神殿に向かった。今回転職するのは
カツヤとジュリア以外の4人だ。
パルテ神殿に入るとユウキ達は奥へ奥へ入っていく。
「どこで転職してくれるんだ?」
「一番奥じゃないの?他の人も奥に向かってるみたいだし。」
ユウキ達以外にも多くの人がパルテ神殿を訪れており、皆が奥に向かっていた。
「それにしても転職って人気があるんだな。」
「そうね。今まで閉鎖してて使えなかったのも大きな理由だと思うけど、そもそもレベルは1になっちゃうけど、最終的には強くなるもの。人気は高いと思うわ。しかも今まで出た事がないような職業が出たら一気に英雄になれるし夢もあるわ。」
(なるほど。転職で新たな職業が出る事もあるのか・・・。たしかに俺が聞いた事もない職業がすでに3つも出てるもんな。王女、精霊士、くのいち・・・それ以外にもあるのは間違いないか・・・)
ユウキ達は転職をしようと進んでいる人の流れについて行って同じように並ぶ事にした。
「これはけっこう待ちそうだな。ユウキ。アイ。俺は外で待ってるぞ。俺は転職しないしな。ジュリアも転職しないんだろ?一緒に外で待ってないか?」
「私は一応、自分にどんな転職先があるか気になるので、このまま並んでます。カツヤも自分にどんな転職先があるか気になりませんか?」
「気になると言えば気になるけど・・・どんな職業が出ても俺の場合転職できないからいいわ。じゃあ俺だけ外で待ってるわ。それぞれ無事転職できたら合流しようぜ。」
カツヤはそう言って外に出て行った。
「カツヤ出て行ったよー。いいの?」
「ああ。カツヤの気持ちもわかるしな。転職しないのにこの列で待つのはだるいだろ。まあ俺でも転職しないなら並ばずに外で待つよ。」
(実際は俺も転職しないからカツヤと一緒で、この長い列に並ぶのはしんどいんだよな~・・・・。まあでも・・・ジュリアの言うように見た事ない転職先があるかもしれないからそれは楽しみではあるけど・・・)
ユウキ、アイ、ジュリア、リヨン、アイカの5人は転職を待つ列に並び順番に並んで、自分の順番が来るのをひたすら待っていた。
転職を望む人達が次々と進んで行く中。ようやくユウキ達の番が回ってきた。
「転職を希望の方はこの先の部屋にお進みください。部屋に入ると部屋の真ん中に水晶玉があります。それに触ると現在転職可能な職業が浮かび上がります。その中で転職したい職業を強く願うと、その職業に転職できます。」
「へぇ~。なんか神官さんが転職させてくれるんだと思ってたけど違うんだね。」
「そうだな。俺もそう思ってたよ。」
「多分、職業を知られたくない人とかがいるから自然とこうなったのではないでしょうか?それに多くの転職希望者の対応も大変ですし・・・」
「たしかに!!ジュリアの言う通りかもな。だから転職する場所が5部屋もあるんだろうな・・・」
「だがそのおかげでスムーズに転職できるのだろう?」
「リヨンの言う通りだね。あたしも早くくのいちになりたいぜ。」
「じゃあそれぞれ転職をしようか。終わったら後が仕えてるから外で合流しよう。」
「「「「わかった。」」」」
ユウキは皆と別れて転職の部屋い入る。
「ここが転職の部屋か~。おっ!!あれがさっき言ってた水晶だな。これに触ると転職可能な職業が現れるんだったな」
ユウキは水晶に触る前に今のステータスを確認した。
【名前】ユウキ
【職業】英雄
【レベル】52
【HP】460
【MP】410
【力】375
【体力】372
【守り】363
【魔力】358
【敏捷】369
【賢さ】355
【運】362
【スキル】英雄の証・フライ
【職業履歴】
戦士LV35
かばう・スラッシュ・気合溜め・疾風切り・2段切り
ハヤブサ切り・メガスラッシュ
武道家LV35
力溜め・精神統一・ハヤブサ拳・2段蹴り・聖拳突き
瞑想・回し蹴り
僧侶LV35
キュア・プロテクト・パワーアップ・メガヒール・エリアヒール
シールド・メガキュア
魔法使いLV35
アイス・スリープ・ファイアストーム・エスケイプ・テレポート
メガファイア・メガアイス
「能力もスキルの数もやばいよな。これは絶対にカツヤには見せられないな。でもまだまだ俺も強くならないとな。今は俺の方が強いけどカツヤは勇者だ。専用装備を手に入れたら俺よりも強くなるだろう・・・。まあ今更、カツヤが俺よりも強くなるからって特になんかある訳じゃないとは思うけど・・・」
ユウキは当初、アイをカツヤに奪われない様にカツヤよりも強くなるつもりで日々努力していた。だが、最近は奪う奪われない以前にアイの事をそれほど意識しなくなっていた。その原因はジュリアだ。
ジュリアはカツヤではなく、ユウキに好意を持っておりユウキの秘密も知っている。気軽に話してくれるジュリアの存在がユウキにとってはすごく有難かった。
今はジュリアの期待に応える為に強くなろうと思うユウキだった。
「カツヤより俺の方が強いっていうのが知られるのはまずいな。うまく行っていてもアイツは勇者という職業にかなりこだわってるしプライドも高い。転職して予定通り別々に行動するのがベストだよな~。」
「まあここで色々考えても仕方ない。よし!!転職先を確認するか!」
ユウキは部屋の中央にある水晶玉に触れた。すると・・・
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