時と罪
笹井 白兎
いつもの日々
主人公
長男
紬木 優真(つむぎ ゆうま)19歳 8月16日生
両親の代わりに兄弟の事は自分が何とかしなければいけないと考えてる
妹弟のことはしっかり分かっているつもりだが・・・
周りの事を第一に考え、自分の事を後回しにする性格
父親が元格闘家だったため体は人より鍛えている
Part優真
優真(これは近いうちに起こりうる物語である、とある心理学者と政府が手を組んで発明し、国法とまでなった時間に対する価値観である・・・
心理学者の考えは、一日24時間「8万6400秒」ある、それは意識せずとも毎日貰えて毎日使っている・・・これがお金ならどう使うか?と・・・
例えば毎朝8万6400円手に入り使っても使わなくても夜にはなくなる、翌朝また貰える
それなら毎日貰える8万6400円を無駄にはしないだろう、でも時間の使い方は・・・
いっそ時間=お金だったらという結末となり・・・
その考えを政府が形にしたのが、俺のおでこの中にあるチップとそれを管理する端末だ、おでこのチップは脳と政府のサーバーと接続されてて、毎日24時間という命の時間でありこの世界のお金を配布しTe・・)
蓮兎「おにいちゃん!」
机に肘をつき考え事をしてた俺の耳に響く
優真「どうした?」毎日のことだけど聞いてみる
蓮兎「いっぷんちょうだい」
三男の蓮兎だ、また無駄使いしたんだろう
優真「また無駄使いしたのか、未成年は毎日お小遣い貰えるだろ、それは無くならないんだから無駄にするなと言ったろ」少しため息混じりで答える
蓮兎「だって、ほしいものあったんだもん・・いっぷんないとしんじゃう」端末を見せる
優真(そう・・一日24時間以上持っていないと死んでしまう、配布のタイミングは24時「0時」である今は9時ピッタリ、蓮兎の残り時間は2時間59分このままだと配布のタイミングまで持たない、そu・・)
蓮兎「にいちゃん!ぼくの嗅覚増加データ※①よりゆうにいちゃんの方がぼーとしてむにしてる!」むくれた顔で言う
優真「1分だけだからな」主人公は端末で弟に1分送る、来年小学生とは思えないと、ふっと笑みを浮かべ
優真「明日からはないからな!おやすみ!」自分の部屋に走っていく蓮兎に言う
蓮兎「あしたも、もらうもんねー べー!」相変わらず生意気だ
鈴音「お兄ちゃん、甘やかしすぎだよ」優しい声で言う
優真「兄ちゃんが頑張れるうちは時間に困らないようしたいんだ、鈴音は欲しいものないのか?」
鈴音「凛華のオムツとミルクかな?ミルクが無くなってきたし、なかなかトイレトレーニングが上手くいかなくてオムツも少ないの・・・」凛華を寝かしつけながら静かに言う
優真「分かった明日買ってくる」
鈴音はしっかりしていて助かる、同じようにしっかりしてるのが・・・
将矢「兄ちゃん6分余ったから使って」
将矢だ、毎日お小遣いを使わず俺にくれる
優真「いいのか?将矢のお小遣いだろ」
将矢「使わなかったから・・・生活費に使って」
将矢はあまり話そうとしないが、皆のためを思っているのはわかる
優真「明日も学校だし寝るか、おやすみ」凛華を起こさないようにそっと立ち上がり部屋に戻る
優真「これだけあれば来年幼稚園に入る凛華、小学生の蓮兎、中学生の将矢、高校生の鈴音の当面は大丈夫だ」
端末を閉じて眠りにつく
※①嗅覚を一時的に高めるプログラム
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