Root 09 例えば賽子の目。
――振出に戻る。とある双六のように。あくまで賽子の目に従っただけなのに。
そしてまた、賽子の目だけに賽は投げられた。
翌日になったのなら、また一日の始まり。昨日までの不思議は、あくまで昨日までの物語。今日からは新たなる不思議が始まるの。……少し、その前に、ちょっとばかり……
脱線してみる。
従ってその場所は僕のお家、僕のお部屋。つまり
アトリエとの共通点は二階にある。ベッドも完備しているから、結構広いそうなの。とある同じ名字の双子の先輩たちが、僕のお部屋を見ての御感想……そこで思い出した。
……発覚した。昨日の夕映え……これで三回目。
僕と知り合って間もなき頃は、とある双子の先輩の妹……もう名前出しちゃうね、
思惑通りになったわけ……
でも、予想外もあった。怜央君は千佳先輩の彼氏と師弟ともいえる関係を、僕の知らないうちに築いていた。それは何のため? 僕を守るためだと真っ直ぐな志。
もう振り向いていたの。
なので浮気など微塵もないことの、確固たる証明をした三回目となった。
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