あらゆる苦しみはケーキがあれば少なくなる。ただし、5割までに限る


ルームシェアをするにあたって掃除の当番なんかは決めているのだが、皿洗いとか洗濯とかゴミ出しとか様々な事は気付いた人間がやるようになっている。


朝が苦手とか、片付けが出来ないとか、気が利かないとか、まぁ人間様々。

そこを無理に分担性にしたところでうまくいかんだろうなと思ってのことだ。


私個人の考え方だが、苦手だったり出来ないことはそのままで良いと思っている。

それを得意とする人が代わればよいと思っているし、その分は自分が得意なことで貢献すれば良いと考えている。


だから共同生活にあたって必要になる様々な家事や庶務を、皆が平等に分担する必要はないという考え方だ。


もちろん誰か一人だけが担当するのは不平等であるので、その解消を目的として導入しているのが、サンクスポイントなるシステムだ。


これは共同生活の為に何か貢献した場合、1ポイントが付与される。

この獲得したポイントが全体の何割を占めるかを計算し、その月において誰がどれくらいの割合で共同生活に貢献したかを可視化するための物だ。


この貢献度に対しての褒美として此度、ケーキを買って帰った。

ケーキ1ホールを100%として、貢献度の度合いでケーキカットすることで、たくさん頑張った人がケーキをたくさん食べれる具合だ。


楽しそうでしょ。

思いついた時は最高だと思ったのだが、実際やってみて大きな誤算があった。


先月の貢献度の度合いは6:2:2だった。

四人なのに。

うちの姫(20歳の女の子)はほぼ何もしなかった。

故にケーキカットしたナイフに付いたクリームだけを食べてた。


私は6割食った。

30歳の男にホールケーキ6割はまじでしんどかった。

まじで誤算だった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る