さたけの男女四人ルームシェア日記

茶竹抹茶竹(さたけまさたけ)

ルームシェアを始めた。

当方30代の男、そしてその友人の30代の男、20の男女の四人だ。

オンライン対戦ゲームを通じて交流が深まった関係であり、適当なノリで「ルームシェアしたいんだよねー」とディスコ―ド上で言っていたら思ったより反応が良かったのでとりあえず始めてみた次第だ。

もう一つ大きな目的みたいなものがあって、その布石でもあるのだがそれはまた追々話す。


自分も含めてちょっと残念というか変なやつを集めたので、年の差や男女という点は何とかなるかなと思っている。

20歳の少女一人が男三人の共同生活に混じるというのは非常に奇異だと思うが、周囲の反応もその通りだったので説明には一苦労している。

まぁ端的に言えば、ちょっと変わった女の子である。


もう一人20歳の人間がいるが、彼に関してもちょっと残念なやつである。

彼ら、彼女らを見ていると十年前の自分もこんなに危うげだっただろうかと思い返す。

どうだったかな、もっとしっかりしている気もしたけど美化された記憶かもしれない。


自分の人格形成とか人生観みたいなものは大学生の頃に受けた多くの刺激が元となっていると思っているので、このルームシェアが、うら若き彼らの良い未来の一助となれれば良いなと何となく思っている。


刺激と言えば自分にも大きな発見があった。

自分が思ったよりもマメな人間であると気が付かされたのが共同生活最初の気付きだ。


私は単純作業やルーティンワークが非常に苦手な性分であり、めんどくさがり屋でもあるのだが、世間を基準としてみると思ったよりもマメな人間であるらしい。


水回りの掃除は毎日やるし、物は出したら仕舞うし、布団も晴れてれば干す。

これが出来ない人間が三人家にいる。


私は別にこういった作業が好きなわけではない、嫌いだ。

だからこそ、そこにかける労力を下げる為には全力をこなす。


水回りの掃除だって毎日数分やるほうが後で必死に擦る必要が無くなるわけだし、物は仕舞っておかないと掃除をするためのハードルが上がって嫌になるし、布団だってカビが生えた時の方がより面倒だ。

こう思えるだけ、マメな人間であるらしい。


万年床だったであろうカビの生えた布団を同居人が持ってきたのを見た時に、世間の男とはこんなものだろうかと驚愕したものである。


男同士のルームシェアに不動産屋(というかオーナー)が難色を示す理由が分かった気がする。

そう、男同士のルームシェアは非常に物件探しに苦労する。

とても苦労した。

東京という無限にも思える物件数があっても、ルームシェアを条件に含めると急に100件以下の物件数になったりする。


誰かのズボラが回り回って私の家探しの邪魔をしてくれているわけだ。

願わくば次の誰かの為に、という思いで私は同居人のケツを叩く。

風呂場の髪の毛は毎日捨てろ、と。


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