十九件目 忘却の代償は大きい

依頼された仕事に今回の依頼の相棒のマイズミと向かう。

容赦なく身体に火傷追わせる道をまともに歩くのは久しぶりだからか、少し緊張する。


「…なんか、暑いっすね。エアコン壊れたときのあの地獄よりはまだマシっすけど…」


「…まぁ、それは言えてるな。」


普段とは違う引き締まった服装のせいで喉が締め付けられている気がする。そのせいで声がちょっとがらつきかけてるのが気にかかるがまぁなんとかなるだろう。





「…そういや今日の昼間の仕事の場所?職場(仮)って何処か覚えてるか?」


「え??



    …歩けば分かりますよ歩けば。」


「オレには都会の建物全てが反復してるようにしか見えねぇんだよ」


そしてこの後、’’同じ道を繰り返し歩き続けている不審な人物がいる’’として職質されたことは黙っておこう。


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