前のエピソード――11月02日

・サンドイッチの日

・ハンカチーフの日

誕生花は菊

花言葉は「高貴」

◇◇◇

「オハヨー！　サユリ！　あれ⁉︎　なに食べてるの？」

「おはよう。そこのコンビニで買ってきたのだけど、ひと口つまむ？」

「わぁ！　フルーツサンドだ！　あむっ！　うー美味しい〜♡　ありがと〜‼︎」

「今日はサンドイッチの日なのよ。といっても漫才師のほうじゃなくて、サンドイッチを生み出したジョン・モンタギュー伯爵の誕生日ね」

「トランプしながら食事をしたかったくらいゲーム好きの人だよね！　でも、どうしてサンドイッチなの？」

「サンドイッチは伯爵が治めていた土地の名前よ。サンドイッチ村と言ったのよ。ほらほら、口にクリームが付いてるじゃない。ハンカチーフで拭いてあげるわ。ちなみに今日はハンカチーフの日でもあるの」

「村の名前だったんだ！　ちなみにハンカチーフの日の由来はなんなの？」

「かの有名なマリー・アントワネットがハンカチーフを正方形に定めたところからきているそうよ。ちなみに今日の誕生花は菊。花言葉は『高貴』なのだわ」

「う〜ん。わたしのイメージは、パンがなければケーキを食べればいいじゃない。って言ってた女王様のイメージしかないかな〜」

「あら？　それは彼女を妬んだほかの貴族たちの作り話で、彼女自身は飢饉の際に子供の宮廷費を削って寄付したり、ほかの貴族達から寄付金を集めたり国民を大事に思う心優しい人だったそうよ。最後はフランス革命でギロチンで首チョンパされちゃったけどね。それこそ明日のパンにも困った民衆達の貴族達への恨みを一身に背負って」

「そう思うとなんだか悲しいね〜。食べたいときにパンが食べれる生活の有り難みも感じちゃうよ」

「そうね。サンドイッチもうひと口いかが？」