登場人物全員にハッピーエンドを届けます〜転生先でまさかの特殊能力が無かったのですが、諦めずに皆を幸せにする救世主を目指します〜
Mostazin
プロローグ〜幸せになる前の不幸なお話〜
プロローグ
『ヤマダ君、まさか特殊能力の無い君とこんな風に戦う日が来るとはね』
『俺も君が魔王とは思ってなかったよ。でも、俺の夢が『救世主』になることなのは君なら十分に知ってるだろ?』
『うん。でも、その夢もここで終わり。僕が終わらせる』
『終わらせない。俺は皆を幸せにする救世主になるってあの日誓ったんだ!』
俺はそう言って、魔王に攻撃を仕掛けた。
ーーー
「今日も仕事か。嫌だな」
いつも通りの憂鬱な朝が来た。本当に大嫌いだよ。
俺の名前は山田裕也(やまだゆうや)。現在、25歳の社会人だ。
売り手市場なこともあり、就活する側が有利な状況だったのにも関わらず、内定をもらうことが出来たのは今勤務している会社のみだった。
就活氷河期時代の人達から見れば、俺は相当幸せそうに見えるのだろうが、実際にはそんなことない。
逆に売り手市場なのに内定がもらえないっていう方が嫌だよ。
だって、言い訳できないんだから。
まあ、そんなこんなで入った会社では、いつも勝手に暴走してしまい、先輩社員や上司に迷惑をかけている。
考えても、考えても、いいアイデアは思いつかないし、例え思いついたとしても、上手く伝えることができない。
「もう死んだ方が楽なんかな」
最近、そういうことを考える日が増えている。
そして、今日、たまたま駅のホームでそれを考えてしまった。
自然と足が駅のホームの前に出ていて、もう意識を戻した瞬間には、電車がすぐそばにいた。
「まだ生きたい! 死にたくない!」
でも、もう遅い。
なぜなら、電車は俺の目の前にいたのだから……
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