店の開店時間がきた。店は４人掛けのテーブル席が７席と２人掛けのテーブル席が７席ある店だ。

客がやってきた。すかさず楓梨が声をかけた。「いらっしゃいませー。」

すると、客は「楓梨ちゃん、いつ見ても可愛いね。」と、いつも通りに褒めた。

それを見た千鶴は「いらっしゃいませ・・・。」と、いつも通り、テンションが下がり、暗かった。

その同じ客は「千鶴ちゃん、いつも通り、暗いね。」

健と阿蘭は厨房にいた。健が「千鶴ちゃん、もうちょっと明るかったらいいのに。それと、楓梨ちゃんに、ぞっこんみたいだしな。あれぞ百合だな。いつか楓梨ちゃんを彼女にしたいな。」

阿蘭が「楓梨ちゃんは俺のものにするぜ。千鶴ちゃんを譲るぜ。」

健が「ノーサンキュー。」

２人が揉め合っていた。千鶴が「２人とも真面目に仕事してください。」と本を読むように２人に向かって言った。

２人とも「はーい。」と返事をした。千鶴には聞かれなかったようだ。２人とも胸をなでおろした。

健は、使用人の千鶴にビビっている自分をつくづく小心者だと思った。そして、後から店に雇われた後輩の千鶴に気を遣う阿蘭だった。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい