第56話 その名前を叫び呼ぶ
「ええい!炎の玉!」リアが攻撃魔法を放った
だが、威力が足りない 軽く薙ぎ払い黒いグニャグニャしたものが
再び襲い掛かる
「きゃああ!」「リアああ!」二人のナジュナジュ達の悲鳴
「・・・炎」ボソっと黒猫の幼い少女アシャアシャ
数体は消えたものの また勢いを取り戻そうとする黒い化け物
アシャアシャの方は疲れが出たのか ぼんやりしている
「うああああ」リアに襲い掛かる黒い化け物たち
そのままリアを包みこもうとして・・
「あ‥」少女の方のナジュナジュ あの時の記憶を思い出す
目の前で自分を庇い、殺されてしまったリア 優しかったリア
その後で自分は‥リアを殺した男の花嫁に‥。
「いやああ!お願い誰か 誰かあああ!助けて リアを助けて」
無意識のうちに忘れた記憶の大事な名前を叫ぶ
大事な‥それは‥
「アラシャ!お願い助けてええ!」
声が聞こえた 男の子の声
「仕方ないな こちらの世界のリア達に知られないほうが良かったけど」
「大事な‥僕の‥うふふ」
ナジュナジュによく似た男の子が突然現れる 黒髪に青い瞳
だが、すごく目つきが悪い 見るからに悪人ぽい
「母さん 助けに来たよ」
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