第32話 宵の月に浮かぶ魔法のケーキたち
「ああ、ナジュナジュ兄たん!リアだあ!」目の覚ましたアシャの声
当然のようにリアは呼び捨てである。
「心配したよ」泣きそうなナジュナジュ 青い瞳に微かに浮かぶ涙
「僕は‥」大丈夫だとは思ったけどとそっと思うリア
「えへへ」
宵の月
魔法のケーキがふんわりと浮かんでゆっくりと鳥か蝶のように飛び交っている。
「あ、お月様」「そうだね」
「お星さまが沢山 綺麗」
アシャの言葉に頷く二人である。
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