第3話 二人の客

「まあ いらしゃいませえ」

街並みの中 『猫の手・ぬこのしっぽ』店にお客様

「こんにちは うふ」黒髪の美少女

「こんにちはでえすっ」

髪はぼさぼさに『ののちゃ』の名入りの上着の行商人風の少年

「あら、マテイン」黒髪の美少女

「あ、アルさん お久しぶりです」行商人の少年が笑顔で一言。


二人は「ののはな亭」という店の者達 

なお行商人マテインはダンジョンにある支店の『ののちゃ』の者でもあったりするが


そんな二人に声をかける店の者

「いらしゃいませえ~アルさま マテインさん」


「頼んでいたもの それから‥」黒髪の美少女アル


アルは御店に勤める戦闘力の高いメイドの彼女だが、艶やかな長い黒髪に

その美しさに強さを感じるアーモンド型の瞳ゆえか貴族のような高貴な風情が漂う

ゆえに・・皆からは「様」と呼ばれる事が少なくない


黒髪美少女アルは店の品物を物色を始めた


魔法石付き、魔法文字が刻まれたミスリル製のショートソードに 

販売用の足のガータベルトとそこに挟む短い手剣に視線が入っている

それに普段着る洋服類にハンカチなどの小物 

「あ、シャンプーとコンデショナーに香水‥」化粧品なども物色中


「あ、これダンジョンで採れた分でえす」「いつも有難うございますマテインさん」

マテインの方は店の者にダンジョンなどで取った薬草に魔法石を渡した後で

彼も買い物を始める 


まずはダンジョンの冒険者用の品物

販売用の廉価のポーションに

それに販売用の衣類、Tシャツ、男女兼用の下着、タオルなどの日用品など

簡易の初級者用の武具など‥これらの品物は

二次元に繋がる魔法のリュックサックに全てしまう


次には自分用の衣類に日用品 植物から作ったエコな石鹸、洗剤なども


マテインはちらりと黒髪の美少女アルの方を見た。


アルが受け取ったもの 特注の品物‥

女性用の下着であった 

小さな箱に入ったものをアルはマテインの視線から逃れるように

彼女の下着、パンテイとブラジャーを確認するのだった


黒地に赤い薔薇の刺繍、黒に端に赤い生地で縦のフリル付き

もう一枚、淡いブルーの下着は 生地の淡い薄青色に

同色のレース、花柄の刺繍の入ったレースを生地に合わせたもの

赤い下着 左右の位置に切り込みが入り、生地の色に合わせた赤いレースが代わりに入る

他にもあるようだが、マテインから隠すようにアルが見ているので分からない 

そこは不明








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