第81話 星の味

お星様を飲んでみたいと思った。金色に光る一粒の星。どんな味がするのだろう。ラムネみたいにしゅわしゅわするだろうか。金平糖みたいにとげとげするだろうか。はしごを掛けても翼を生やしても決して届かない星。窓辺からただじっと眺める。幼いころのたわいない空想。今でも星の味は分からないまま。

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